Open Knowledge
 「オープンナレッジ −知識をキャッシュに換える−」
尹泰聖(著)
B5判, 200ページ
価格:2800円(税込)
ISBN 4-902444-01-1
オープンナレッジ発行 
2004年5月発行
 
 鍵を握るのは「創造生産性」
 AOP(All in One Page)方式
 知識の構造化に始まり、再構築、 流通、活性化への続くシナリオ!!
【目次】
サンプル : 1.知識の表現と処理
          2.知識ビジネスの連続サイクル
 
 
推 薦 文 一 覧 (50音順)

 知識が重要であるということは誰でも知っている。インターネットを通じてあふれるほどの知識を集め見ることができる。そして、個々の分野の知識を個々の問題にどう適用するかという専門的技能も習うことができる。しかし、この本は知識というもの全般をどう管理し、構造化して、ビジネスに結びつけるかという、いわば「知識のメタ技術」を系統的に説いたユニークなものである。おのおのの課題トピックが、例による動機付け、一枚の図によるまとめ、一ページの説明という形で提示されていてわかりやすい。尹泰聖氏のこれまでの研究と情熱が結集された力作である。 

( 金出 武雄、カーネギーメロン大学 U. A. and Helen Whitaker記念全学教授)

 当たり前のことであるが、知識は目に見えないけれども財産である。曖昧なままに知識という言葉が氾濫し、知識が重要であるということが叫ばれている。しかし、その財産を管理し運用する手法は、特にわが国において未熟である。先ずは、素朴に知識とは何か考えめぐらしてみることは有用であろう。尹博士は、本書において知識の多様な側面をわかりやすく解説している。このような知識の多様性の直感的な理解は、本格的に知識研究・ビジネスに取り組む前提として重要である。本書で語られている具体的な事例などを基にして、知識とは何なのか、徹底的に考えてみることをお勧めしたい。

( 木村 文彦、東京大学工学系研究科教授)

 20世紀は膨張の世紀でした。人口は3.5倍、穀物の生産は7.5倍、鉄の生産は20倍にもふくらみました。知識はどうでしょう。おそらく千倍かそれ以上に増えたのでしょう。しかし、知の全体像を把握しているという実感はだれにもないと思います。 知の洪水に流され溺れてしまうのか、それとも知を人類の直面するさまざまな困難を克服する手段となしうるのか、これが21世紀は知の時代といわれることの真の意味だと思います。 本質は知の構造化、つまり、細分化された知の関係づけをおこない、情報技術で実装することだと考えています。本書の目指すところに基本的に賛同します。

(小宮山 宏、東京大学副学長)

 本書の構成はユニークである。見開きの左ページには著者の日常感覚がとらえたビジネスチャンスが、右ページには研究者としての専門的分析がそれぞれ述べられている。そのため専門外でも随分理解しやすく、本書を魅力的にしている。未踏の「知識ビジネス」への挑戦には、知性だけではなく、日常的な感性も必要だという著者のメッセージがこめられているのかもしれない。

  (玉置 敬、産業技術総合研究所 物質プロセス研究部門副部門長)

 知識創造経営、知識創造の時代、ナレッジマネージメント、・・と議論されて久しいが、「知識を金に換えるモデル」について、きちっと報告されていないのは残念である。これは、ナレッジマネージメントの本質を、構造的に理解できていないまま議論をしていて、ある人は言語学的、ある人は、記号処理、そしてITシステム・・と解った範囲で議論しているように見える。本書は、「知識」に関する、そのほぼ全体の「知識」を一つの書式で、カバーしているので、ナレッジマネージメントでビジネスを考えている人にとって、頭の中の知識を構造化して、知識を金に換えるモデルを創案するのに有用であると思う。

(松島 克守、ビジネスモデル学会会長、東京大学工学系研究科教授)

 初めて尹氏にお会いし、知識研究のお話を伺った時、研究への熱い情熱と成果への確固たる信念を氏のまなざしからひしと感じたことを昨日のことのように思い出します。 今回上梓された本書を拝読し、改めて氏の「知識」に対する深い洞察と、その研究の高い成果を実感することになりました。またこの著書自体が、知識研究者の書かれた本らしく大変理解(知識化)しやすい構成となっており、身の周りの実例から、可視化された図を介してそのテーマの本質を解説していく展開は、読む人にとって単なる「存在としての知識」から自然に「認知された知識」へと導く"経路"を体験させられる思いがしました。  
 

  私自身、次世代型のCADを願う立場から、真のエンジニアのツールであり、ナレッジをベースとしたCADを実現するために極めて重要な概念と方向性を示唆していると感じています。読者がそれぞれの立場でネットワーク時代の知識ビジネスの在り方を考える時、必ずや頼もしい羅針盤の役割を果たしてくれると信じています。

(間瀬 俊明、 デジタルプロセス株式会社 代表取締役)

 「情報の先行取得」と「情報の共有化」が企業の生き残り策と言われるようになって久しいが、「情報」の量が極端に増加した今日、新たな問題が発生している。それは、さまざまな「情報」の中から、本当に役に立つ情報を「知識」として位置付け、これを活用するシステムの問題である。これを一言で「ナレッジマネージメント」と片付けることは簡単だが、その実現に向けた指針は見当たらなかった。尹氏による本書はこのような課題に的確に応え、わかりやすい文章と解説図で「知識」の活用を解説たもので、読後感として極めて新鮮な思いがするものである。知識ビジネスを目指す方々にも大変有益であると考える。

(宮城 宏行、 (株)日立サイエンスシステムズ 取締役社長)

 第4の波「創造社会」を予言する書: 私見であるが、現在、世界は「第4の波:知識創造社会」に突入していると考えている。「第3の波」とはアルビン・トフラーが唱えた情報化社会の概念であり、彼は、狩猟社会から農業化社会への変化を第1の波、産業革命後の工業化社会を第2の波としている。本書では、情報化の時代から「知識創造の時代」へ世の中は変貌しつつあるとし、私の考える「第4の波」の中で知識を基本にしたビジネスのあり方を指南してくれている。

(藤末 建三、 東京大学工学系研究科助教授)

 インタネット上に氾濫する莫大な量の知識は、真に価値有る知識を覆い隠すという逆説的状況を産むに至った。 本書はこの状況を鋭く分析し、多元的に問題を提起すると共に、知識の供給者と需要者の双方に向けて、幾つもの重要な解決への道筋を提案する。 正に「知識の知識」の書と呼ぶにふさわしい。 特に連想径路に基く知識の再構築、特定の観点・目的によるその活性化、非同期的に進行する領域分化と融合を調和させるインタフェイスの設定等は、蓋し卓見と言うべきであろう。

(柳生 孝昭、 元日本ユニシス常務取締役)

 ネットワークを介して瞬時に大量の情報に接することのできる情報社会では、かえって本当に欲しい情報を効率良く得ることが難しい。ましてやそれを的確に管理活用することはもっと難しい。

 "情報パラドクス"ともいうべきこうした現象は現代人が等しく悩むところであろう。この書はそれに対処する独自の見識を示し、新しい知識ビジネスを提唱している。研究者の机上の空論ではない。自ら次代の知識産業を切り拓くベンチャーを起こし、その見識を実践的に証明しようとしている著者なればこそ書ける、血の通った指南書なのである。

(山田 敏之、 学校法人ソニー学園理事長、元ソニー株式会社執行役員常務中央研究所長)

 「知識マネジメントで仕事の仕方を変える。なんと魅力的な言葉だろう。しかし実際に取り組もうとすると、どう手をつけてよいか迷ってしまうことが多い。それは、この分野がまだ発展過程で、概念を実践に結びつける方法論が確立されていないからだ。 私の友人である尹氏は、我々が知らぬ間に利用している知識マネジメントの具体例をまず説明して、その後でそれを理論的に解説するという逆転の発想で、この新しい本を書いた。このように実践をベースにすることで概念の理解が容易になり、読者はここで得た知識を後々自ら活用できるようになるだろう。

(山田 肇、 東洋大学経済学部教授)

 システム思想家のラッセル・アコフは、人間に係わる課題一つひとつが 分離不可能なように複雑に絡み合っている状態を"messy"と表現した。 知識管理(Knowledge Management)は、その "messy"な課題である「知識」を 扱うものであるが、本書では、捉えようとすると指の間から逃げてしまう知識の本質を筆者のユニークな視点から体系化してくれている。

(吉成 康男、 日立製作所 原子力事業部企画部長)


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